こんにちは、天野クリーニングです。
今回は毛(ウール)繊維についての解説です。
動物系繊維の代表的なものでもある毛繊維、
ウールとも呼ばれたりしますが、一体どのような特徴を持っているのでしょうか?
それでは、順を追って解説していきます!
メリット
まずは毛繊維のメリットから解説していきます。
柔らかい肌触り
毛繊維は植物系の繊維などとは違い、
しっかりと動物の毛で作られています。
(厳密には羊の毛です)
犬や猫を飼っていらっしゃる方ならわかりやすいかと思いますが、動物の毛というのはとても肌触りが良いですよね。
それらから作られた繊維なのですから、
想像に難くないかと思われます。
高い断熱性や保湿性、撥水性
毛繊維は元々タンパク質からできているため、
油分を含んでいます。
なので、もとより保湿性が高くなっています。
さらに油分を含んでいることから、
撥水性も高いです。
ですので、撥水加工などの特殊な加工を施さなくとも、十分に水をはじいてくれます!
またこれらの性質から、
高い断熱性を誇ります。
冬場などの寒い環境には、もってこいの繊維といえます!
消臭がしやすい
毛繊維は消臭も行いやすいです。
まず大量の水蒸気を吸収できるため、
皮膚をサラッとした状態に保ちやすいです。
具体的には、綿繊維の2倍、ポリエステルの30倍です!
また、汗やバクテリアなどといったような、
人が臭いと感じた臭いを発生しずらいです。
場合によっては、風にさらすことなどで脱臭できることもあります!
お手入れが少し他の繊維よりは楽かもしれませんね!
デメリット
洗うと縮みやすい
よく毛繊維でできたニットやカーディガンを選択に出してしまい、縮みまくってしまうのを見かけませんか?
まさにその通りですが、毛繊維は洗濯をすると縮みやすいです!
勿論必ずではありませんが、洗濯のやり方を間違えると、取り返しのつかない事態になってしまいます!
もし毛製品を洗う際は、
今一度洗濯表示を確認してから洗うようにしましょう!
虫やカビの害を受けやすい
保湿性が高い反面、カビなどの被害は特に出やすい印象があります。
虫の被害については単純に、
虫が繊維を食べてしまう可能性があるからです。
毛繊維は、細く、柔らかいため、
虫が一番食べやすい繊維となっています。
(カシミアもです)
ですので、保管をする際は、
保管をする場所の温度や湿度を確認するように心がけましょう!
取り扱い上の注意点
毛繊維を取り扱う上で一番気を付けたい所は、
アルカリ系の漂白剤を使うことです。
特に「ハイター」と書かれた漂白剤は注意が必要です!
なぜかというと、一言で言うと、
繊維を溶かすからです。
毛繊維は人の髪の毛と同じ物質でできています。
つまりタンパク質です。
タンパク質はアルカリに弱いため、
アルカリ系の漂白剤を使った染み抜きをした際には…
毛繊維でできた服は最悪溶けてしまう場合があります。
ですので、漂白剤を使う際は表示を必ず見ること。
もしくはご自分で染み抜きをしないことが大切です!
このようなリスキーな染み抜きは、
是非プロにお任せください!
シミがついてしまった際は、
最初にお近くの信頼できるクリーニング店にご相談するのを、忘れないでいただきたいです!
まとめ
今回のまとめです。
・良い肌触り
・高い断熱性や保湿性、撥水性
・脱臭がしやすい
・洗うと縮むかも
・虫やカビが天敵
以上がメリット・デメリットになります!
取り扱う際の注意点に関しては、できる限り染みを自分で取ろうとしないのが大切です。
もちろんご自分の服なので、
自分の手で直したい!
と思うお気持ちもわかります。
ですが、毛繊維の場合は特に
思わぬ事故につながる恐れがあります。
染み抜きは必ずクリーニング店に依頼をするよう、お願い申し上げます。<(_ _)>
それでは、今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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